福祉用具 排泄 トイレ
オストメイト対応トイレ
toto
http://www.toto.co.jp/products/public/p00003/index.htm
公共的施設のトイレにオストメイトに配慮した設備
[バリアフリー法]
移動等円滑化基準(建築物、旅客施設、公園、道路が対象)では、トイレ内にオストメイト配慮設備(水洗器具)を設けた便房の設置を義務付けています。(建築物は施設内で1ヶ所以上)
移動等円滑化誘導基準(認定取得に必要な基準で建築物が対象)では、トイレ内にオストメイト配慮設備(水洗器具)を設けた便房の各階設置を推奨しています。
オストメイト配慮トイレ設計のポイント
(1)汚物流し設置
オストメイトの方がストーマ装具の洗浄や汚れ物を洗える設備として「汚物流し」や、汚れた腹部を洗えるお湯の出る「シャワー付水栓金具」を設けることをおすすめします。
(1)汚物流し
(2)パウチ・しびん洗浄水栓付背もたれ
パウチ・しびん洗浄水栓付背もたれ
スペースや改修工事などの状況により、「汚物流し」が設置できない場合は、パウチ・しびん洗浄水栓を設けることをご提案致します。
個人住宅のトイレ
パウチ・しびん洗浄水栓を設けることをご提案致します。
日本オストミー協会
オストメイトとは、人工肛門・人工膀胱(これをストーマという)を腹部に造設された身体障害者をいい、外見上は身体障害者であることが判別しにくい。オストメイトは、手術による排泄部位と排泄処理方法の身体機能変化によって生じる。
皮膚保護剤面板の使用期間は、製品の粘着力の差異、排泄物の性状や皮膚保護剤を貼り付けるストーマ周囲の皮膚の状態などで個人差があるが、1日~3日程度或いは3~5日程度であり、ストーマ袋は排泄の都度交換するケースが多く見られ、いずれも消耗品である。ストーマ装具は、オストメイトが生きていくために日常不可欠な必需品であり、これを常に身近に確保しておかなければならない。
ストーマのセルフケアは、ストーマ装具からの排泄物処理およびストーマ袋交換をはじめストーマ装具およびストーマ用品の選択・購入・保管、ストーマ装具の装着・交換、ストーマと周囲皮膚の清拭・洗浄、スキンケアなど広範囲にわたっている。
用語
*本報告書では、直腸・結腸人工肛門を「コロストミー」、回腸人工肛門を「イレオストミ
ー」、人工膀胱を「ウロストミー」、人工肛門・人工膀胱を「人肛・人膀」と記述する。
若い女性オストメイトの会
http://www.bouquet-v.com/
オストメイトの方が困っていること
- ストーマ装具を交換するときに、作業スペースやストーマ装具などを手近に置く場所がない。
また、手洗器、清拭に必要な温水設備もない。 - トラブル発生時に、ストーマ周囲の皮膚や身体の汚れた部分の温水洗浄ができない。
また、汚れたストーマ装具や下着を洗う設備もない。衣服や手荷物を置く場所もほしい。 - ストーマ装具を適切な位置に貼り付けるために、下腹部を映す鏡がほしい。
- 排せつ物を立ったままで、ストーマ装具から排出する場合には、通常の便器の高さでは低すぎる。
- 身体障がい者用トイレなどの入口に、オストメイトマークなどを表示して使用できるようにする。
- 身体障がい者用トイレなどへは入りづらい。一般便房の中に、オストメイト対応設備を兼ね備えた便房を整備できないか。
ストーマ装具(補装具の一種)について
ストーマには括約筋がないので、排せつ物を一時的に受けて便器へ排出するためのストーマ装具が必要となり、オストメイトはこれをストーマ部位に装着しています。ストーマ装具は、ストーマ周囲の皮膚へ密着させる皮膚保護剤の部分とこれに接合のパウチ(ストーマ袋)で一式となっています。
排せつ処理方法
使用例:ストーマ装具(パウチ)を捨てる前にすすぐ
通常の場合
ストーマ装具にたまった排せつ物をパウチから便器や汚物流しへ排せつし、一定サイクルで行うストーマ装具交換時には、ストーマ周囲の皮膚を石けんと温水で洗浄します。
ストーマ装具にたまった排せつ物をパウチから便器や汚物流しへ排せつし、一定サイクルで行うストーマ装具交換時には、ストーマ周囲の皮膚を石けんと温水で洗浄します。
緊急の場合
水様性の便や軟便、下痢便がストーマ装具から漏れ出すなどトラブル発生時には、ストーマ装具一式を取り外し、皮膚に付着した排泄物を石けんと温水で洗浄したあと、新しいストーマ装具を装着します。
水様性の便や軟便、下痢便がストーマ装具から漏れ出すなどトラブル発生時には、ストーマ装具一式を取り外し、皮膚に付着した排泄物を石けんと温水で洗浄したあと、新しいストーマ装具を装着します。
ストーマ装具交換時のご要望
その人の排せつ物の状態・種類によって、ご要望は異なります。
コロストミー (軟便~固形の便) | イレオストミー (主に水様の便) | ウロストミー(尿) | |
通常時 | 使用済みのストーマ装具内の便をしっかり洗浄したい | 使用済みのストーマ装具内の便を洗浄するほかに腹部も洗浄したい | 使用済みのストーマ装具についた尿を洗浄したい |
新しいストーマ装具と交換するために、装具をはずした後の皮膚に付着している粘着剤などをきれいに落としたい | |||
トラブル時 | 腹部や汚れたストーマ装具、衣服を洗浄したい |
脊椎損傷者の排尿管理 自己導尿
手順は、まずせっけんと流水で手をしっかりと洗い、指と尿道口を消毒綿でよく消毒し、カテーテルをゆっくり膀胱内へ挿入します。尿を出し終わったら静かに引き抜き、カテーテルは流水で洗います。カテーテルは消毒液を入れたケースに収納し、1週間くり返し使います。週1度はカテーテルとケース、消毒容器などをよく洗い、消毒液を新しく換えます。自己導尿は入院中に十分指導を受けてください。確実にできるようになることが感染防止、そして自立への一歩になります。自分でできないときに備えて、家族にも導尿できる人を確保すると安心です。
具体的な導尿の手順を書きます。
- 石鹸で手を洗います。
- 便器と向かい合うよう移動し腰を前にずらしペニスを出します。
- カテーテルのキャップを緩めておきます。
- 擦り込み式の消毒薬(商品名ウエルパス)で手を消毒し、清浄綿を取り出して開き、開いた面でペニスの先を拭きます。
- 清浄綿を閉じ、使っていない面でカテーテルの先から1/3の辺りを持ちゆっくり挿入します。止まったところでキャップをはずします。
- 尿を受けるために左手で容器を持ち、右手でカテーテルをさらにじわじわ挿入します。これで尿が出てきます。
- 止まったら左右に回転させたり少し抜き差しして完全に出しきるようにします。カテーテルを指で塞いだまま引き抜き、流水で洗いケースに戻します。
- ペニスを清浄面で拭き、しまいます。手を洗って作業終了です。
- 尿量をチェックするため計量カップで尿を受け、それを便器に流すようにしています。全体を通して気をつけているのはカテーテルの元は手でつまむけどそれ以外の部分は手で触らないようにするということです。カテーテルは一週間に一度煮沸消毒しています。以上のような方法で排尿し、今は特に問題なく過ごしています。
- 具体的な排便の手順を下に書きます。
- 使い捨て手袋、レシカルボン座薬、グリセリン、洗濯バサミを持ちトイレへ行きます。
- 車イスを便器の横につけます。ズボンとパンツを下ろしシャツや上着がずり下がらないように洗濯バサミでとめ、便器に移ります。
- ひざを開き閉じないように車イスをはさみます。車イスの後ろからタイヤとタイヤをはさむような感じです。
- 座薬を入れます。これは腸内で溶けてガスになり排便を促すというものです。
- 座薬が溶けるまで15分待ちます。座薬を入れてしばらくしてからトイレへ行けば良さそうなものですが15分経たずに出ることもあるのでこうしています。待つ間に導尿したり、ペーパーを用意したりします。
- これだけで便が出ることも有りますが、たいていは手に手袋をはめグリセリンをつけ摘便します。
- 私の場合、中指を第2関節ぐらいまで入れ直腸のおなか側を軽く刺激すると出てきます。
- おなかを引っ込めるように力を入れ、手で下腹部を押したりウォシュレットを当てるなどして刺激を与え再び指を入れます。
- もう出ないと思ったらやめ、ウォシュレットで洗いペーパーで拭きます。
- 車イスに移りズボンを上げ手を洗いおしまいです。
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