2010年10月16日土曜日

日本のF.L.ライト式建築・武庫川女子大学・甲子園会館(旧甲子園ホテル)見学記1

TIME:2010/10/16.09:30-12:00.
PLAN::建築家、F.L.ライト、遠藤新。
PLACE: JR甲子園口、武庫川女子大学、学校法人武庫川学院、甲子園会館

1.目的:三大巨匠の一人、F.L.ライトの設計思想を勉強する。F.L.ライト式建築を見学する。
2.フランク・ロイド・ライトの愛弟子 遠藤新設計の「甲子園ホテル」を見学した。甲子園会館の詳細は
http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/
3.甲子園会館は、1930年、昭和5年甲子園ホテルとして竣工し、その後海軍病院、米軍の将校宿舎を経て国に接収された後、昭和40年、武庫川学院が譲り受け教育施設として再生しました。
中央に玄関・フロント・メインロビーを置き、左右に大きく食堂と宴会場を張り出し、その両翼の上階に独立性を保ちながら集約された客室群を階段状に配したライト式建築の建物です。
設計は、フランク・ロイド・ライト(米・1867~1959)の愛弟子 遠藤新(1889~1951)の手になり、当時、帝国ホテルの常務取締役で、ホテル界の第一人者といわれた林愛作(1873~1951)の理想に基づいて設計されました。
かつては「東の帝国ホテル(明治村で建物の一部を保存)、西の甲子園ホテル」と並び称され、阪神間における高級社交場としても賑わいました。
大学のキャンパスとなった現在も、学生や武庫川女子大学オープンカレッジ受講者をはじめ各方面からの見学など、多くの人に利用されています。
また2006年4月から新設の生活環境学部建築学科(大学)、生活環境学研究科建築学専攻(大学院)のメインキャンパスになっております。
甲子園会館は、昨年暮れの文化審議会の答申により文化財登録原簿に登録され、平成21年1月22日(木)付で国登録有形文化財となりました。
4.見学方法、10/16日(土)午前なら可能。10/12日にTELにて予約済み。写真撮影可能、ブログに掲載する場合は連絡すること。
個人の見学は、月曜の午前、水木の午後、第一・第三土曜の午前
個人見学の場合の予約方法
●甲子園会館庶務課へ見学予約の連絡を入れ、見学希望日・人数など、庶務課と打合せを行います。0798-67-0290
●見学受入人数などを確認し、見学が可能かどうかお答えします。
●個人の方の「見学願」の提出は不要です。
上記の手続きが終われば見学予約の完了です。
●見学に来られた際、正門横の守衛室で入館手続きをし、入館証を受け取ってください。

5.JR甲子園口から徒歩10分。途中に松山大学の記念館があった。甲子園口は昔からの阪神間の住宅地で豪邸が数多くある。

6.9:30-10:50まで庶務課の方の案内で館内を見学した。写真で見るより赤いテラコッタ風の外装タイルはモダンで、和洋のバランスがよく旧帝国ホテルより自然に溶け込んでいて大変気に入りました。

7.入口に大谷石と日華石がありましたが、大谷石は風化でめくれ落ちるのに対して、日華石は原型をとどめている。灰色の大谷石にたいしてピンク色の日華石の違いは、外観の印象を大変ソフトにしている。

8.左右対称の設計で、左右の塔は避雷針、煙突の機能があり日本の5五重塔を思い出される。入口の回転ドアー、オーケストラホール、ビッグウインドウなど西洋ホテルの一面と、青色日本瓦や打出の小槌をシンボルマークとした意匠、天井障子など日本の伝統美を随所に採り入れているので現在でも十分ホテルとして機能する建築です。

9.写真撮影は自由にしてよかったので、以下に乗せます。
写真は武庫川女子大学・甲子園会館、西側からの甲子園会館、エントランスの回転ドアー、シェル型シェードの照明器具、内部見学の様子。





















































































0 件のコメント: