2012年5月30日水曜日

福祉用具 車椅子 タイヤ空気入れ

2012/5/28 
福祉用具 車椅子 タイヤ空気入れ

駆動輪のタイヤの空気入れ

車いすは、静止時にハンドブレーキをかけています。そのブレーキが利くにはタイヤに正常圧の空気が入っていないといけません。定期的にタイヤの空気圧をチェックする必要があります。自転車や自動車の運転前点検と同じです。

手動空気入れポンプ、バルブが3タイプ対応で圧力計がついているもの。
フロアポンプ。

まずタイヤのリブに標準空気圧が表示されているのでその圧になるまで入れる。
7BAR     100PSIとタイヤに表示されていたとします。
空気圧の単位をPSIで入れる場合⇒100PSIの範囲で入れる。
空気圧の単位をBARで入れる場合⇒7BARの範囲で入れる。
空気圧の単位をkpaで入れる場合⇒700kpaの範囲で入れる。
空気圧の換算表は以下の通り。
100psi=7気圧=700kPa= 7kgf/cm2
スウェーデンのパンテーラU2の車いすのタイヤの空気圧は6-10BARとタイヤに記載されており、アメリカバルブで8BARで空気を入れました。
パンテーラU2
タイヤ:素材:ゴム / サイズ:25-540(24×1in) / CST社製
チューブ:素材:ゴム / サイズ:25-540/541(24×1in) / CST社製
通常の車いすのタイヤは6-10BAR、車いすのチューブは85-145PSIと記載されているので、6-10BAR=85-145PSIはほぼ同値となります。

ポンプの圧力計には外側がPSI,内側がBAR目盛なので、適正圧をメモリーリングの三角印を回してプリセットしておく。
通常圧は 7.5psi  100kgf/cm2表示kgf/ですが圧力単位が二種類ありわかりにくいです。
しかし圧力計付ポンプの圧力計には二種類の目盛が印字されています。その目盛の12時の位置が5BARと70psi,500kPa,5kgf/cm2の数値になります。
タイヤのバルブを見て、太いのがアメリカ式、細長いのがフランス式、ママちゃりと同じものがイギリス式。

アメリカ式
バルブキャップをはずす。
アメリカ式バルブにポンプのアメリカプラグ(色は黒色が多い)を差込、プラグレバーを回してセットして
抜けないように固定する。その後ポンピング、指定圧になるまで空気を入れる。そのときのタイヤをサイド側をはさんで
指定圧の感覚を覚えておく。アメリカ・EUの車いすはアメリカ式バルブが多い。

フランス式
バルブキャップをはずす。
フランス式バルブの先端部の細いプラグをねじを少し緩めて空気が入るようにする。ポンプのフランスプラグ(色は灰色が多い)を差込、プラグレバーを回してセットして抜けないように固定する。その後ポンピング、指定圧になるまで空気を入れる。そのときのタイヤをサイド側をはさんで指定圧の感覚を覚えておく。ポンプのレバーをリリース側へ回し、ポンプのプラグをバルブから垂直にはずす。バルブの先端の細いプラグねじをCWに締める。キャップをとりつける。自転車王国フランスの車いすはフランス式バルブが多い。しかしこのタイプのバルブをもつ車いすは数がすくない。

イギリス式

バルブキャップをはずす。
イギリス式バルブにポンプのイギリスプラグ(アメリカプラグにイギリスプラグアダプターを取り付ける)を挟む。プラグレバーを回してセットして抜けないように固定する。その後ポンピング、イギリス式バルブは虫ゴムで空気が逆流しないため、内圧がわからない。よって感覚で空気を入れる。圧力計があればいいが、ない場合は手で圧力を計測する。そのときのタイヤをサイド側をはさんで指定圧の感覚を覚えておく。日本の車いすはイギリス式バルブが多い。通常の自転車と同じ。
虫ゴムがかぶさっているプラグを切り欠きに差し込み袋ナットで押さえ込む。この虫ゴムが劣化している場合が多い。
空気入れでバルブを洗濯バサミのような物を米式のノズルに差し込んで使うが、この洗濯バサミの先から空気が漏れてうまく入らない場合がある。その場合は空気のノズルにゴムがついているものに買い換えるとよい。300円ぐらいのもの。


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