2013年9月21日土曜日

クレアチニンと尿素窒素の検査数値上がったときは

2013/9/21
健康
健康診断
腎機能

定期健康診断で脂質代謝、腎機能でE要受診の判定を受けた。

脂質代謝 LDLコレステロール168>140
腎機能  クレアチニン1.02>1.00
       尿素窒素(BUN)26>26     7~18mg/dl

過去の  Cr、BUNの数値
2009/11 0.7  17
2010/11 0.8  22
2011/11 0.9  19
2012/11 0.81
2012/12 0.91  18
2013/08 1.02  26

そこで腎機能のクレアチニンと尿素窒素について調べた。

血液検査にて主にクレアチニン(Cr)と尿素窒素(BUN)の値を見る。

クレアチニンとは、筋肉内にあるクレアチン(アミノ酸の一種)が筋肉を動かすエネルギーとして使われた後にできる老廃物のひとつです。
クレアチニンは食事の影響を受けないで、常に一定量生産され、ほとんど体内に再吸収されることなく、腎臓からのみ排泄されます。
なので、クレアチニンが腎機能をみる指標となっています。
腎機能が低下すると腎臓から排出されず、血液中にたまり、クレアチニンの値は上がります。
ただし、筋肉量に比例するため、筋肉が多い人ほど濃度が高く、筋肉の少ない人は低くなります。
クレアチニンの測定には酵素法とヤッフェ法という2種類の方法が使われています。2種類の測定法にはそれぞれ長所・短所がありますが、最近は酵素法が主流です。この二つの方法の間には、わずかですが正常値に差があることに注意する必要があります。
片方の検査(ヤッフェ法)は1.3mg/dlまで正常、他方の検査(酵素法)では1.0mg/dlまで正常と言うように差があるのです。1.0mg/dlまで正常という検査法で1.3mg/dlであれば、既に腎臓が2/3以上障害されていることを示しているわけですから、我々は腎不全と診断します。

尿素窒素とは、体内でエネルギーとして使われたタンパク質の老廃物(タンパク質の最終代謝産物)です。
食事で摂ったタンパク質量に左右されるため、腎臓が悪くなくても過剰なタンパク質摂取によって上がります。
また、カロリー不足など体のタンパク質(筋肉など)が使われた場合や、脱水、消化管出血などがあるときにも増えます。
腎機能が低下すると腎臓から排出されず、血液中にたまり、尿素窒素の値は上がります。


クレアチニン・クリアランス(CCR)

老廃物を含む血液は腎臓の中の糸球体(糸球のように集まった毛細血管)でろ過されるのですが、その糸球体が1分間にクレアチニンを含む老廃物を何ml(ミリリットル)ろ過出来るかを調べる検査です。クレアチニン・クリアランスの値は、糸球体がろ過する原尿の量とほぼ一致する事から、糸球体ろ過量(GFR)を推測し、腎機能のレベルが分かるのです。クレアチニンとクレアチニン・クリアランスが反比例することから、グラフにしてみることができます。
クレアチニンの逆数(1/Cr)を計算します。
1/Cr=0.98

腎臓病の食事療法がうまくいっているのか目安となる計算方法は?
血液検査データのクレアチニンと尿素窒素(BUN)の値を見ます。
尿素窒素(BUN)÷クレアチニンを計算します。
タンパク質制限をしていなければ、この式の答えは10を超えます。

尿素窒素(BUN)÷クレアチニン=26/1.02=25.5
BUN/Cr>10・・・腎外性因子を考える。=> 脱水症、高熱

eGFR値(推算糸球体濾過量)
eGFR値とは、腎臓の中にある糸球体がどれくらい老廃物をろ過することができるかを示す値で、腎臓の機能を把握できます。
日本慢性腎臓病対策協議会http://j-ckdi.jp/ckd/check.html
ここでチェックすると。

●あなたの腎臓の働き(GFR値)

57_dot85病期2

●あなたの状態は?

推算GFR 50以上~60未満
CKD Stage 3(腎機能が中程度低下しています)
腎臓の働きが低下しています。腎臓に対する経過観察が必要な状態です。

数値からの腎臓の状態
腎臓の機能が低下している。推定GFR57.8でCKDstage3の状態。
クレアチニンと尿素窒素は、腎機能が50%前後まで低下しないと高値を示しません。
腎臓は沈黙の臓器であり、症状が出たときにはかなり悪化している、そのため事前に検査値で予防対策が必要。

対策
腎臓内科を受診して精密検査を実施する。

2013/10/02 総合病院の腎臓内科にて精密検査、問題なし。
尿素窒素 16.5ml
クレアチニン 0.87   

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