PLAN:JW-CAD、建築CAD、鉄筋コンクリート構造、ラーメン配筋図。
PLACE:神戸高等技術専門学院、インテリアリフォームコース、CAD製図実習。
1.目的:インテリア製図の授業で鉄筋コンクリート構造・ラーメン配筋図をJW-CADにて作成する。建築CADのソフトはJW-CADなので、このソフトの使い方について調査する。
2.「建築設計製図」(実教出版)の教科書の5章「鉄筋コンクリート構造の設計製図」で製図例5-7,ページ38の店舗付事務所設計図(鉄筋コンクリート構造)のラーメン配筋図をJW-CADで作成することになった。
3.基礎知識として、p135-p149をよく読んでおくこと。
柱と組立て基準線、鉄筋表示、鉄筋の種類・径・数量の表示、部材断面の表示、部材の略符号
C:柱
G:大梁
B:小梁
F:基礎
FG:基礎梁
S:スラブ
W:壁
柱
nCm:n=階数(B,1,2,3,...R,P),m=柱番号(1,2,3,...)
梁
rGl:k=階数(B,1,2,3,...R,P),l=梁番号(1,2,3,...)
配筋リストの見方
梁・柱の配筋
梁の配筋と鉄筋の表示法
スラブの配筋
4.ポイント、太い鉄筋でも巾なしの実線で描く。つまり芯位置で表示する。
フック、中間部の折り曲げ、継手、定着は配筋標準に従うこと。
フックの内径、継手長さ、定着長さ、折曲げ半径などは、配筋標準によることを表示すれば、図示する必要はないが、JW-CADで入力するのに確定した数値が必要である。つまり鉄筋の直径を考慮した半径でL曲げ、180度曲げなどを入力する。
5.かぶり寸法と鉄筋の間隔は、かぶり厚さはコンクリート表面から最短距離にある鉄筋の外側までであるのに対し、鉄筋の間隔は芯-芯間を示しているのが大きな違い。
JW-CADでは鉄筋の直径があらわされないので、ここの読み替えが必要なところが最大のポイント。またここのところが図面と現物との読み違えの最大の原因であるように思える。
6.まず共通事項を確認する。
鉄筋 SD345(D22,D25),SD295A(D10,D13)
あばら筋 □-D10@200
腹筋 2-D10
幅止め筋 D10@1000
帯筋 一般部分 □-13@100
仕口部分 □-13@150
圧接位置は鉄筋上の黒丸で表す
コンクリートの設計基準強度 24N/mm2
X3通りの配筋図を示す。
7.作図手順
柱芯などの基準線を0-0レイヤに描く。
0-1レイヤに外形線、基礎を描く。
0-2レイヤに柱の鉄筋を描く。Y0をつくり、Y1へ反転コピー。
0-3レイヤに梁の鉄筋を描く。基礎梁、2階梁の鉄筋をつくり、3階にコピー、屋上階梁。
8.フック、ループの半径及び位置、主筋の芯位置
90度曲げのRは、R=6D/2+D/2=6*22/2+22/2=66+11=77mm
180度曲げのRは、R=6D/2+D/2=6*22/2+22/2=66+11=77mm
柱(1F,2F,3F)の主筋芯位置Lは、L=かぶり厚さ+帯筋の直径+主筋の半径=40+13+22/2=64mm
梁(2F,3F)の主筋芯位置Lは、L=かぶり厚さ+あばら筋の直径+主筋の半径=40+10+22/2=61mm
写真は、JW-CADで店舗付事務所設計図(鉄筋コンクリート構造)のラーメン配筋図を作成したところ。
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